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上海市に人民元オフショア市場検討のニュースをご紹介します。

【香港】上海に人民元オフショア、当局検討で香港動揺-引用元NNA
香港  2010年3月31日(水曜日)

中国人民銀行(中央銀行)の蘇寧・副行長は29日、上海市に人民元のオフショア市場を設立することを検討していると明らかにした。国際金融センターの地位を同市と争う香港にとっては、本土で規制されている人民元の資本取引を引き受けることで優位に立てる状況が一変することになり、厳しい競争に直面する可能性がある。

国営新華社電によると、蘇副行長は上海で開かれた長江デルタ金融シンポジウムで講演し、「資本項目における人民元兌換が開放されていない現状では、我々は人民元オフショア市場の発展を支持、奨励する」と表明。香港をそのオフショア市場とすることを支持する一方で、上海にももう一つのオフショア市場を設ける可能性を研究していると述べた。

蘇副行長は「現状では海外で入手した人民元を国内の資本市場に戻すことはできない。人民元を持つ海外企業がオフショア市場で資本取引をできるようにすることが、人民元建て貿易決済をさらに促進する」として、海外に流出した人民元に取引市場を提供する必要性を強調した。

さらに、いったん海外に出た人民元については総量コントロールなど最低限の管理にとどめ、基本的には自由な流通を認める方針を明言。「人民元が海外でどのように使われるかは管理しない。現地金融当局が監督することだ」と述べた。

香港では2004年から人民元の開放が始まり、人民元建て債券の発行や貿易決済など段階的に業務内容と規模を拡大してきた。蘇副行長の発言は、香港を人民元オフショア市場と明確に位置づけてはいるものの、中央当局が上海にも海外企業向け資本取引市場を設ける考えがあることを示した形だ。

上海が実際に人民元オフショア市場となるには技術的な壁もある。30日付香港各紙によると、香港バプティスト大学の研究者は「本土内でオフショア市場を隔離し、資金の流れを分けることは難しい」と指摘。香港上海銀行(HSBC)の王冬勝(ピーター・ウォン)最高経営責任者(CEO)も「人民元の取り扱いに関する2種類の法規を運用する必要が生じる」と懐疑的だ。

ただ、実現した場合には「上海と香港が競合することは間違いない」(中信嘉華銀行エコノミスト)。上海財経大学の専門家は「香港は国際企業向け、上海は本土の外資企業や海外に投資する本土企業向けの市場になる」との見方を示している。<香港>

■引用元:NNA
http://news.nna.jp/free/news/20100331hkd002A.html


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